― 日々の診療の質を高めるために ―

とりあえず現在、日々の診療をより良いものにするための取り組みの一つとして、歯科医師向けにCAD/CAMインレー治療についての解説動画をいくつか配信しています。
「それって、患者さんには関係ないのでは?」
そう思われる方もいらっしゃるかも知れません。
しかし、私たちは、どこか発信しているのですが、患者さんの安心につながっていると考えています。
治療は、その日で終わりじゃないから
歯の治療は、見た目がきれいに治っただけでは、本当の意味で「完了」とはいえません。
数年後もしっかり使える、
違和感が出るか、
再治療が必要になっていないか――。
それまでの時間の経過まで考えて考えることが、とても大切だと思います。
そのためには、
「なぜこの形にしたのか」
「なぜこの方法を選んだのか」
を、自分の言葉で説明できる状態でいるが基本だと考えています。
動画で伝えているのは、特別なテクニックではありません

私が動画で話している内容は、最新の技術や特別なテクニックの紹介ではありません。
もし、
- 削りすぎないために、どんな工夫をしているのか
- 詰め物を長く使うために、どこに注意しているのか
- 治療後のトラブルを、どう防ごうとしているのか
といった、ごく基本的だけど、つい見落とされがちな大切な部分です。
歯科医師同士だからこそ、周囲の点を丁寧に、包み隠す限り共有する意味があると考えています。
発信することで、自分自身の治療も見直せる
動画を作る過程では、自分の考えを整理し、他の先生にも伝わるように言葉にする必要があります。
この作業はそのまま、自分自身の治療を客観的に見ることにもつながります。
患者さんにとっての意味
まず、動画の内容を理解していただく必要はありません。専門用語を知っていただく必要もありません。
ただ、ただ
「この治療は、しっかり考えられている」
「常に見直され、積み重ねられている」
そう感じていただけることが、治療を受けられる地域の安心につながるのではないかと思います。
経験に頼りすぎないために
歯科医療はどうしても、「経験」や「慣れ」に頼りやすい分野です。
しかしながら、経験を大切にしながらも、それを言葉に、他の人に伝え、検証し続けることを重視しています。
歯科医師向けの動画配信は、そのための一つの方法でもあります。
日々の診療と続いている取り組み
この活動は、特別なことをしているわけではありません。
日々の治療、
振り返り、そして
改善――。
その延長線上にある、ごく自然な解決です。
結果として、
- 削りすぎない治療
- 無理のない設計
- 違和感の少ない結果
に続いていると感じています。
最後に ― 安心して治療を受けて頂くために ―
歯科治療は、患者さんからは見えにくい部分が多い医療です。
どうしてもでは、
「どう考えて治療しているのか」
「何を大切にしているのか」
を、できる限り見える形で伝えたいと考えています。
歯科医師向け動画の配信も、その取り組みの一つです。
治療について気になることや不安なことがあれば、どうぞいつでもお気軽にお声がけください。

■この記事の監修者
井畑 信彦
経歴
- 1985年 日本歯科大学 卒業、東京大学医学部 口腔外科にて研鑽、埼玉医科大学 形成外科にて研鑽
- 1999年 東京大学大学院 医学系研究科 口腔外科学 修了
- 1999年 いばた歯科 開業(東京都品川区)
- 2001年 埼玉医科大学 形成外科学 専攻生 修了
口腔外科・形成外科で培った解剖学的理解、外科的安全性、審美的配慮が、現在の精密歯科治療の基盤となっています。
所属機関
- 公益社団法人 日本口腔インプラント学会 専門医
- AO(Academy of Osseointegration/米国インプラント学会)アクティブメンバー
- EAO(European Association for Osseointegration/欧州インプラント学会)アクティブメンバー
- ITI(International Team for Implantology)メンバー
- CIDクラブ(Center of Implant Dentistry Japan)会員
- 一般社団法人 日本臨床歯科CAD/CAM学会(JSCAD)指導医
- ISCD(International Society for Computerized Dentistry)国際インストラクター
- 日本審美歯科学会 会員
- 日本顎咬合学会 認定医
- EPA(European Prosthodontic Association/欧州補綴学会)アクティブメンバー
- デジタル歯科学会 会員