他院で破折歯と診断されたら、抜歯する前にいばた歯科へご相談ください。
破折歯治療の先端治療方法であなたの歯を保存します。


歯が、割れたり、折れたり、ひび割れしたことを「破折」といい、破折した歯のことを「破折歯」といいます。
破折歯と診断されると、抜歯となることがこれまで常識でした。もし破折歯と診断されたら、抜歯する前に、一度当院で相談ください。すべての破折歯を100%治療することはお約束できませんが、先端の治療方法により、ご自身の歯を保存できる可能性は飛躍的に向上しています。

破折歯が治療可能かどうかの診断

破折歯が治療可能かどうかについては、様々な診断基準がございます。

破折した歯はどの位置か

前歯が治療できる可能性が高く、小臼歯はやや可能性が低く、大臼歯は難易度が高くなります。

破折した歯がどのような状態か

亀裂程度の状態であれば、高い確率で治療可能です。また、破折している場合でも、破折部分が分離していない場合は、良好な結果が期待できます。しかし、破折部分が完全に分離してしまっている場合は、治療の難易度が高くなります。

破折部分の長さはどの程度か

破折部分が、根の長さの半分程度までの場合、治療できる可能性は高くなります。 しかし、半分を超えてしまうと、治療の難易度が高くなります。

歯槽骨にある歯根の長さはどの程度か

歯槽骨に残っている歯根の長さが10mm以上であれば、治療できる可能性は高くなりますが、短くなるほど、治療の難易度は高くなります。

フェルールの長さはどの程度か

「フェルール」とは、被せものをするラインである「マージン」より上部に残っている歯質のことですが、このフェルールが1mm以上であれば、治療できる可能性は高くなります。
フェルールは、「帯環効果」と言われる働きにより、破折を防止する役割をするため、残っているフェルールが少ないほど「再破折」のリスクも高くなってしまいます。
 
 

破折歯の治療

診断基準をもとに、破折の状況を説明し、破折歯治療をするのか、それ以外の治療を選択するか、ご判断いただきます。治療方法は、基本的には「口腔内接着法」を検討します。

  1. 初回診療
    根管と破折間隙をできるだけ無菌の環境に近づける治療を行ないます。
  2. 二回目の治療(i-TFCシステム根築一回法)
    「i-TFCシステム根築一回法」 で、破折歯治療をします。「暫間被覆冠」という仮歯を装着し、1ヶ月程度の期間、経過観察をします。
  3. 三回目の治療(セラミックス冠の装着)
    2ヶ月程度経過観察をして、異常がなければ、暫間被覆冠を除去し、セレックシステムでセラミックス冠を装着して治療が完了します。
  • 異常が発見された場合は、フラップ手術、もしくは、意図的に、一度抜歯を行ない、マイクロスコープを利用して破折歯の復元処置を行ない、歯を抜いた部分に、治療した歯を戻す治療 「再植(意図的再植)」 をします。
  • 破折歯治療には、マイクロスコープの利用が不可欠です。

破折歯接着治療方法-口腔内接着法について


マイクロスコープ(顕微鏡)で見ないと判断がつかない様な細いひびの場合、ひびが入っているけれどしっかりしていて動かない場合に行う方法です。ひびの部分を小さな超音波器具で削り取って、その部分に強力な接着剤を流して修復します。肉眼での治療には限界がありますので、マイクロスコープの下での治療となります。

破折歯接着治療方法-口腔外接着法について

主に、破折に気付かず、長期間放置されて、ひび割れ部分が分離してしまった場合に行います。一度歯を抜いて口の外に取り出し、接着してから元の場所に戻す方法です。基本的に、抜歯以外に方法がない場合に行う最後の手段となる方法で、現在では成功確率が非常に高い治療方法となっています。しかし、抜歯してみると歯根の表面のダメージが予想以上に広範囲であったり、ひびの入り方が複雑で、元の状態に戻せない場合もあり、全ての歯が治療できる訳ではありません。抜歯してからの判断となる事が前提です。
破折歯と診断されたら、そのまま抜歯する前に、是非、当院へご相談ください。

※破折歯接着修復の治療料金は料金表をご参照ください※