2025年2月20日(木)から22日(土)の3日間、真冬のシカゴに世界中の歯科関係者約20,000人が集結しました。補綴、歯周、歯内、インプラント、矯正など、歯科臨床のあらゆる分野が網羅されたこの一大イベント。現地の外気温はマイナス20度──まさに凍てつく寒さの中で、世界最先端の歯科医療と技術が熱く語られました。
私自身、今回が初めての参加でしたが、3日間があっという間に過ぎるほどの充実ぶり。中でも印象的だったのが、「LMT Lab Day Chicago 2025」(主催:LMT Communications Inc.)。アメリカ最大の歯科技工関連イベントとあって、会場には数年先を見据えた革新的な材料や機器がずらりと並び、技工の未来を予感させる展示に胸が高鳴りました。
実はこれまで、このイベントの存在は知っていたものの、極寒の地ということもあり、日本からの参加者は他の国際デンタルミーティングに比べると圧倒的に少数。ですが、実際に現地を訪れてみると、その規模と熱気、そして技術の深さに圧倒され、「なぜ今まで来なかったのか」と悔やむほどの体験となりました。
現地入りは開催当日の早朝、帰国は終了日の夕方という超タイトな2泊5日スケジュール。しかも羽田空港の駐車場に、防寒の命綱とも言えるダウンジャケットを忘れるという大失態もありましたが、ハプニングすらも貴重な経験の一部。シカゴの極寒の地で得た刺激と学びは、きっと今後の臨床に大きな影響を与えてくれるはずです。