2026年06月11日 歯のコラム

歯が黒いのは虫歯?歯の黒ずみの原因と治療法、予防法を解説

こんにちは。品川区大崎、JR「大崎駅」南改札より徒歩5分にある歯医者「いばた歯科」です。

白い歯と黒くなった歯

歯が黒いことに気づき、虫歯かもしれないと不安になる方は多いでしょう。

しかし、歯の黒ずみは虫歯以外にもさまざまな原因で起こります。原因によって適切な対処法が異なるため、まずは何が黒ずみを引き起こしているのかを知ることが大切です。

この記事では、歯が黒くなる原因と治療法、日ごろからできる予防法を解説します。歯が黒いことに不安を感じている方は、ぜひ参考にしてください。

歯が黒いのは虫歯?

歯が黒いのは虫歯なのか考えるイメージ

歯が黒くなっている原因として、まず疑われるのが虫歯です。虫歯は口の中の細菌が糖分を分解して酸を生み出し、歯を溶かすことで発生します。初期段階では白濁した状態ですが、虫歯が進行すると黒や茶色へと変色していきます。

とくに歯と歯の間や奥歯の溝など、汚れがたまりやすい部位に発生することが多いです。痛みが生じた頃には、歯の内側の象牙質まで虫歯が進行している可能性があります。

ただし、歯が黒くなっていても、必ずしも虫歯とは限りません。着色や歯石など別の原因によることも多く、自己判断での見極めは難しいです。変色している部分がある場合は、早めに歯科医院を受診しましょう。

虫歯以外で歯が黒くなる原因

コーヒーによる着色のイメージ

ここでは、虫歯以外で歯が黒くなる原因について解説します。

飲食物や嗜好品による着色

日常的にコーヒーや紅茶、赤ワインやカレーなど、色の濃い飲食物を口にすると、その色素が歯に付着して沈着することがあります。とくに、ポリフェノールやタンニンを多く含むものは着色しやすく、長年の蓄積によって歯が黒ずんで見えることがあるのです。

また、喫煙も歯が着色する原因のひとつです。タバコに含まれるタールやニコチンは、歯の表面に頑固なヤニとしてこびりつきやすく、黒い汚れのように見えることがあります。

歯石

歯石とは、歯垢(プラーク)が唾液中のミネラルと結合して硬くなったものです。初めのうちは白っぽい色ですが、時間が経つと茶褐色や黒色に変色し、不衛生な見た目になります。

とくに下の前歯の裏側や上の奥歯の頬側などは、唾液腺に近く歯石がつきやすい場所です。一度歯石になると歯ブラシでは取り除けないため、歯科医院で専用の器具を使ったクリーニングが必要になります。

歯石がたまると見た目が悪くなるだけでなく、歯周病が進行するおそれもあります。

金属

歯を修復するために使用される被せ物や詰め物に含まれる金属も、歯が黒ずむ原因のひとつです。とくに保険治療で使用される銀歯は、金属イオンが時間とともに溶け出し、歯や歯茎が黒ずむことがあります。

神経のトラブル

歯の内部にある神経(歯髄)が外傷や虫歯によって死んでしまうと、歯の色が徐々に暗く変化していきます。神経が死んだ歯を失活歯といい、時間の経過とともにグレーや黒っぽく変色することがあります。

失活歯は、一般的なホワイトニングで白くすることは難しいです。白く改善したい場合は、歯の内部から漂白するウォーキングブリーチという治療や、白い被せ物で修復する方法が検討されます。

黒ずんだ歯を治療する方法

歯科医院でクリーニングを受けるイメージ

歯の黒ずみの原因によって、適切な治療法が異なります。まずは歯科医院で原因を確認したうえで、それぞれに合った処置を受けることが大切です。

虫歯治療

虫歯の範囲が小さければ、患部を削ってコンポジットレジン(歯科用プラスチック)で修復します。範囲が広い場合は、セラミックや金属などの詰め物・被せ物で歯を補うのが一般的です。

虫歯が深く進行し、歯の神経まで炎症を起こしている場合は、神経を取り除き、根管内を清掃・消毒する根管治療が必要です。根管内の感染を除去したうえで内部を密閉し、土台(コア)を立てて被せ物で補います。

根管治療は複数回の通院が必要になることが多く、治療期間は虫歯の進行度や感染の状態によって変わります。

クリーニング

飲食物・嗜好品による着色や歯石による黒ずみには、歯科医院でのクリーニングが有効です。歯科医師や歯科衛生士が専用の器具を使い、歯ブラシでは落とせない着色汚れや歯石を除去します。

歯周ポケットに歯石がたまっている場合は、歯石を取り除いたあとに表面をなめらかに整えるルートプレーニングが行われます。歯周ポケットの深い部分まで器具を入れると、痛みが伴うことがあるため、局所麻酔を使って処置するケースもあります。

ホワイトニング

ホワイトニングは、薬剤を用いて歯を白くする処置です。薬剤には過酸化水素や過酸化尿素が含まれており、歯に浸透して色素を分解することで歯が白くなります。

ホワイトニングには、歯科医院で行われるオフィスホワイトニングと自宅で行うホームホワイトニングがあります。オフィスホワイトニングは、高濃度の薬剤を塗布し、専用の光を照射する方法です。1回で効果を感じやすく、3〜5回程度の施術で理想の白さを得られることが多いです。

ホームホワイトニングは、薬剤を塗布したマウスピースを1日1〜2時間程度、2週間〜1ヶ月程度装着することで歯を白くします。オフィスホワイトニングよりも時間はかかりますが、長持ちしやすいのがメリットです。

詰め物や被せ物の交換

詰め物や被せ物に含まれる金属が原因で変色を起こしている場合は、セラミックなどのメタルフリーの素材に交換することで、悪化するのを予防できます。交換できる素材には、オールセラミックやジルコニア、ハイブリッドセラミックなどがあり、強度や色調の特徴がそれぞれ異なります。

いずれも白く自然な見た目が特徴で、審美面での改善を目的に選ばれることが多い素材です。

歯が黒くなるのを防ぐためには

歯間ブラシを活用して歯の汚れを落とす女性

ここでは、日常生活の習慣から歯科医院でのケアまで、歯の黒ずみを防ぐために心がけるべきポイントを紹介します。

正しい歯磨きを習慣にする

着色や歯垢の蓄積を防ぐには、毎日の歯磨きが基本です。歯ブラシのみでなく、デンタルフロスや歯間ブラシを組み合わせることで、歯ブラシの届きにくい歯と歯の間のケアも丁寧に行えます。

ブラッシングの際は力を入れすぎず、歯と歯茎の境目に沿わせるように小刻みに動かすのが、歯垢を効果的に落とすポイントです。虫歯や歯周病のリスクを下げるためにも、丁寧なブラッシングを習慣にしましょう。

飲食物や嗜好品に気をつける

色素の濃い飲食物を口にしたあとは、水で口をすすいだり、できれば早めに歯を磨いたりすると、着色汚れを抑えやすくなります。歯の表面に直接触れる機会を減らすために、コーヒーや紅茶などを飲む際にストローを使うのもひとつの方法です。

また、喫煙すると、タールによって着色の原因になるほか、口の中が乾燥しやすくなり、歯周病や虫歯のリスクが高まります。すぐに禁煙が難しい場合でも、本数を減らすことから始めてみましょう。

定期的に歯科検診を受ける

セルフケアのみでは落としにくい歯垢や歯石も、歯科医院での定期的なクリーニングで除去できます。定期検診では口腔内のチェックに加え、ブラッシング指導やフッ素塗布なども行われるため、自宅では気づきにくい変化を早期に把握するうえで有効です。

虫歯や歯周病を初期段階で見つけることで、治療の負担を抑えやすくなります。受診の目安は口腔内の状態によっても異なりますが、半年〜3か月に1回程度が一般的です。ご自身のお口の状態に合った頻度で歯科医院を受診し、歯や歯茎の健康を保ちましょう。

まとめ

歯の汚れがきれいになって嬉しそうな女性

歯が黒くなっている場合、すでに虫歯になっている可能性があります。放置して虫歯が進行した場合は、歯を削って治療しなければなりません。

また、虫歯以外にも、着色汚れや歯石、金属による影響などによって歯が黒くなったと感じる場合があります。いずれの場合も、原因に応じて対処する必要があるため、早めに歯科医院を受診しましょう。

歯の健康を保つためには、日頃から丁寧なブラッシングを心がけ、定期的に歯科医院でのケアを受けることが大切です。

歯が黒くなり不安に感じている方は、品川区大崎、JR「大崎駅」南改札より徒歩5分にある歯医者「いばた歯科」にお気軽にご相談ください。

当院では、丁寧なカウンセリングを重視しており、生涯を見据えた歯科治療を提供しています。当院の診療案内ページはこちら、お電話による予約も受け付けております。

井畑 信彦

■この記事の監修者

井畑 信彦

経歴
  • 1985年 日本歯科大学 卒業、東京大学医学部 口腔外科にて研鑽、埼玉医科大学 形成外科にて研鑽
  • 1999年 東京大学大学院 医学系研究科 口腔外科学 修了
  • 1999年 いばた歯科 開業(東京都品川区)
  • 2001年 埼玉医科大学 形成外科学 専攻生 修了
    口腔外科・形成外科で培った解剖学的理解、外科的安全性、審美的配慮が、現在の精密歯科治療の基盤となっています。
所属機関
  • 公益社団法人 日本口腔インプラント学会 専門医
  • AO(Academy of Osseointegration/米国インプラント学会)アクティブメンバー
  • EAO(European Association for Osseointegration/欧州インプラント学会)アクティブメンバー
  • ITI(International Team for Implantology)メンバー
  • CIDクラブ(Center of Implant Dentistry Japan)会員
  • 一般社団法人 日本臨床歯科CAD/CAM学会(JSCAD)指導医
  • ISCD(International Society for Computerized Dentistry)国際インストラクター
  • 日本審美歯科学会 会員
  • 日本顎咬合学会 認定医
  • EPA(European Prosthodontic Association/欧州補綴学会)アクティブメンバー
  • デジタル歯科学会 会員

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