いばた歯科の4つのこだわり

歯の保存を最大限に追求します
【他院で抜歯と言われても当院で診断させてください】

「ご自身の天然の歯に勝るものは、この世に存在しない」 これは、私が歯科医師として歩み始めた当初から、そして今日に至るまで、決して揺らぐことのない信念です。

だからこそどのような症状であっても、まず「どうすれば、この歯を残せるか」を徹底的に考え抜くことから、私の治療は始まります。

特に、歯が根元から割れてしまう「歯根破折」は、長らく抜歯の主たる原因とされてきました。
しかし私はその常識に挑み続け、まだ日本の歯科界で広く認知されていなかった時代から「破折歯接着治療」の技術を探求し、研鑽を重ねてまいりました。

その結果、今では「他院で抜歯と診断された」という患者様が、最後の望みを託して日本全国から当院を訪れてくださるようになりました。

私にとって何よりの誇りであり、同時に身の引き締まる思いです。
当院の破折歯接着治療は、単なる延命処置ではありません。

精密な診断、高度な手技、そして優れた材料という三位一体によって、失われかけた歯の機能と構造を、科学的根拠に基づいて再建し再び長期的に機能させることを目指す積極的な保存治療なのです。

「残す」ことに全力を尽くした上での結論なら、患者様もきっと納得できる。
私たちはそう信じて、一本の歯と真剣に向き合います。

正しい診断こそが歯の運命の分岐点【CTとマイクロスコープによる精密診断】

破折歯治療の成否は、最初の「診断」で9割が決まると言っても過言ではありません。
保存できる可能性のある歯を正確に見極め、保存が困難な歯に無駄な介入をしない。
この的確な判断のために、当院では二つの「眼」を駆使します。

歯科用CTによる三次元的評価

従来のレントゲンでは捉えきれなかった、歯の内部や周囲の骨の状態を立体的に「見える化」します。

  • 破折線がどこまで深く、どの方向に走っているのか?
  • 破折線周囲の骨は、どの程度失われているのか?
  • 根管の形態や、内部の感染状態はどうなっているか?

CTは様々な情報を客観的に把握し、治療計画を立案するための羅針盤となります。

マイクロスコープによる直接観察

CTが影を見る検査なら、マイクロスコープは実態を直接見る検査です。最大20倍まで拡大された視野で、

  • CTでも判別困難な、微細な亀裂(マイクロクラック)の有無
  • 破折線内部の汚染の度合い
  • 過去の治療で残された感染源

などを、直接「見て」確認します。
この直接観察こそが、最終的な診断の決め手となります。

これら二つの精密な診断結果と、歯周ポケット測定などの情報を総合的に評価し、科学的根拠に基づいて「保存が可能か否か」を慎重に判断します。

成功の条件【徹底した無菌的環境】

破折歯接着治療は、細菌との戦いです。
治療中に唾液中の細菌が破折面に侵入すれば、接着は失敗し、再感染を引き起こします。

当院では、治療の長期的な成功にこだわるため、ラバーダム防湿を徹底しています。
ラバーダム防湿は治療する歯だけをゴムのシートで隔離し、唾液や呼気が治療部位に触れるのを完全に防ぎます。

手間と時間はかかりますが、無菌的な環境を作り出すための、決して妥協できない基本中の基本です。

診断から接着、補強、そして最終的な被覆に至るまで、科学的根拠に基づいた一つひとつの工程を一切の妥協なく丁寧に行うこと。それこそが、当院の破折歯接着治療の核心であり、歯を最後まで守り抜くことを可能にしてきた理由なのです。

精度を極めるデジタル歯科【診断から治療まで数値化する】

日本の歯科医療にデジタル技術が普及する遥か以前、2006年から当院はいち早くその可能性に着目し、「デジタル歯科治療」の導入と研究を本格的に開始しました。

日本臨床歯科CAD/CAM学会の設立にもメンバーの一人として携わるなど、この分野の黎明期から技術の進化と共に歩み、その発展に貢献してきたという自負があります。

私たちが考える「デジタル歯科治療」とは、単に特定の機器を使うことではありません。
それは、診断、治療計画、実際の処置、そして患者様への説明に至るまで、歯科医療のあらゆるプロセスにデジタル技術を統合し、これまでのアナログな手法では到達できなかったレベルの「精度」「安全性」「快適性」、そして患者様への「納得感」まで追求する医療システムのことです。

診断を変える【見えないものも見える化する】

勘や経験だけに頼る診断には限界があります。当院では、歯科用CTや口腔内スキャナーといったデジタル診断機器を駆使し、目に見えない部分の状態を正確に「見える化」します。

歯科用CT

顎の骨の形態、神経の位置、根管の複雑な形状などを三次元的に把握し、インプラント手術や根管治療の安全性を飛躍的に高めます。

口腔内スキャナー

従来の不快な型取りは不要です。お口の中を精密な3Dデータとして記録し、セラミック補綴、マウスピース矯正、インプラント計画など、あらゆる治療の正確な基礎データとします。

これらのデジタル画像データは、治療のためだけではありません。
患者様ご自身の目で、現在のお口の状態や、これから行う治療の内容を具体的に見て、深くご理解いただくための「視覚を通したわかりやすい説明」の重要なツールとなります。

治療計画を変える【未来を予測するシミュレーション】

取得したデジタルデータを基に、私たちはコンピューター上で、治療のゴールとその道筋を精密にシミュレーションします。

  • マウスピース矯正:歯がどのように動き、最終的にどのような歯並びになるのかを、治療開始前に3D動画で確認できます。
  • インプラント治療:CTデータと口腔内スキャンデータを重ね合わせ、神経を避け、最も骨がしっかりした位置・角度にインプラントを埋入するための「仮想手術」を何度も行います。

このシミュレーションに基づき、全症例で「サージカルガイド」という手術補助装置を製作し、計画通りの、ミリ単位の精度での手術を実現します。

治療そのものを変える【精密さと効率性の両立】

デジタル技術は、実際の治療プロセスそのものも、より精密で、効率的なものへと進化させます。

デジタル補綴(セラミック治療・インプラント補綴)

口腔内スキャナーのデータを基に、院内のCAD/CAMシステムで、歯と寸分の狂いなく適合する、高品質なセラミックの詰め物や被せ物を設計・製作します。
これにより、二次的な虫歯のリスクを大幅に低減させます。
インプラントの上に装着する人工歯も、噛み合わせや歯ぐきとの調和を考え、精密に設計・製作します。

マイクロスコープとの連携

デジタル診断で得られた情報を基に、マイクロスコープの拡大視野下で、より精密な処置(最小限の歯の切削、確実な根管治療など)を行うことが可能になります。

このように、診断から治療計画、実際の処置、そして患者様への説明に至るまで、当院の歯科医療は、長年の経験に裏打ちされたデジタル技術によって、包括的に支えられています。デジタル歯科は、もはや特別なものではなく、患者様により良い治療結果と、より快適な治療体験をお届けするための、私たちの「標準装備」なのです。

未来の歯を守る歯並びを作る【30年後を見据えた成人矯正】

「矯正治療は、見た目をきれいにするため」 そうお考えの方が多いかもしれません。
もちろん、歯並びが整うことで笑顔に自信が持てるようになることは素晴らしい変化です。

しかし、当院が成人の方にご提案する矯正治療はその審美的な側面だけではありません。
矯正治療の最大の目的は、「20年後、30年後も、ご自身の歯で健康に過ごせるための機能的な噛み合わせを作ること」そして「将来起こりうる抜歯リスクを、根本から低減させること」にあります。

歯並びが将来の抜歯に影響する理由

当院には、歯が割れてしまった「歯根破折」の患者様が、日本全国から最後の望みを託して来院されます。

その多くの症例を精密に分析する中で、私たちは歯が壊れる根本原因の多くが「不適切な力の集中」にあることを突き止めました。歯並びが悪く、噛み合わせに不調和があると、

  • 咬合干渉:食事や顎を動かすたびに、特定の歯だけが強くぶつかり、横揺れのような破壊的な力を受け続ける。
  • ガイド機能の破綻:本来、奥歯を守るべき前歯(特に犬歯)の誘導がうまく機能せず、奥歯に過剰な負担がかかる。

といった問題が生じます。
この「不適切な力の集中」が、歯に微細な亀裂を生み、日々のダメージを蓄積させ、やがては抜歯につながる「破折」を引き起こすのです。

矯正治療による根本的なリスクコントロール

当院の矯正治療は、この歯が壊れる根本原因そのものを取り除くことを目指します。

  • 力の分散:すべての歯が均等に力を受け止められるように、歯を三次元的に理想的な位置へ動かします。
  • 機能的な噛み合わせを作る:噛み合わせの過干渉を治し、前歯が奥歯を守る「ガイド」としての役割を正しく果たせるように、噛み合わせ全体を設計します。

矯正治療により特定の歯への過剰な負担を解消し、将来の破折リスクを大幅に低減させることが可能になります。
見た目の美しさは、この機能的な改善を追求した結果として自然とついてくるものなのです。

大人のライフスタイルに合わせた「マウスピース矯正」

成人期の矯正では、治療中の見た目や日常生活への影響も重要な要素です。
当院では、透明で目立ちにくく取り外しも可能なマウスピース型矯正装置【クリアコレクト】を主に使用します。

  • 目立たない
  • 周囲に気づかれにくい。
  • 衛生的
  • 食事や歯磨きは普段通り行える。
  • 痛みが少ない
  • 弱い力で持続的に歯を動かす。

これらの特徴により、お仕事や社会生活への影響を最小限に抑えながら治療を進めることができます。

デジタル技術による精密な計画

治療計画は、口腔内スキャナーで取得した精密な3Dデータを基に、コンピューター上でAIを用いたシミュレーションを行い、治療後の歯並びを事前に確認しながら、ミリ単位で設計します。

単に歯を並べるだけでなく、一本一本の歯にかかる力のバランス、顎の動きとの調和までを考慮し、長期的に安定する、機能的な噛み合わせを創り上げること。それが、未来の歯を守るための、当院の成人矯正治療のこだわりです。

「見える診療」と「わかる説明」納得と信頼を大切にしています

歯科治療において、患者様がご自身の状態を正しく理解し、いくつかの選択肢の中から、心から納得できる治療法をご自身の意思で選ぶこと。

これこそが、治療の成功とその後の長期的な健康維持のために、非常に重要であると私たちは考えています。

  • 「何をされているのか分からないまま、治療が進んでしまった」
  • 「専門用語ばかりで、説明がよく理解できなかった」

そのような、患者様の不安や不信感は、治療へのモチベーションを低下させ、結果として最善の治療結果を得ることを妨げてしまいます。
だからこそ当院では、「見てわかる」こと、そして「腑に落ちるまで理解できる」ことを、コミュニケーションの基本方針としています。

デジタル技術が実現する「見える診療」

私たちの説明の根幹を支えるのが「デジタル画像」です。言葉だけでは伝わりにくい、お口の中の見えない部分の状態や、これから行う治療の内容を、客観的な視覚情報として共有することで、患者様の理解度は向上すると考えています。

歯科用CTによる三次元画像

歯や骨を輪切りにした断面図、あらゆる角度から見た立体画像などをお見せしながら、「神経まであと何ミリのところに、どのくらいの大きさの病巣があるのか」「インプラントを入れる場所の骨の厚みは、これだけ確保できるのか」といった情報を、具体的にご確認いただけます。

口腔内スキャナーによるカラー3Dデータ

ご自身のお口の中が、リアルタイムでコンピューター画面上に精密なカラー立体モデルとして再現されます。

画面を回転させながら、「ここの歯が、このように内側に倒れ込んでいる」「この詰め物の下に、黒い影が見える」など、問題箇所をピンポイントで指し示し、共有することができます。

治療シミュレーション映像

マウスピース矯正であれば、歯がどのように動いていくのか。
インプラント治療であれば、どの位置に、どのような角度で埋入する計画なのか。治療のプロセスやゴールを、具体的なシミュレーション映像としてお見せすることで、治療後のイメージを明確に掴んでいただけます。

口腔内写真

治療前、治療中、治療後の各段階で、お口の中の写真を撮影し、記録として残します。過去の状態と比較することで、「歯ぐきの腫れが、これだけ改善した」「セラミックを入れたことで、見た目がこれほど自然になった」といった治療の効果を実感していただくことができます。

これらのデジタル画像を、診療室の大型モニターに映し出し、一つひとつ指し示しながら、専門用語を極力使わず、わかりやすい言葉で解説することを私たちは徹底しています。

「わかる」までしっかりご説明します。見える資料を用意するだけでは、十分ではありません。
私たちは、一方的に情報を伝えるのではなく患者様が

  • 「なぜ、この治療が必要なのか?」
  • 「他に、どのような選択肢があるのか?」
  • 「それぞれの治療法の、良い点と、注意すべき点は何か?」
  • 「期間や費用は、具体的にどうなるのか?」

といった疑問を、すべて解消できるまで何度でも時間をかけて丁寧にお答えします。
個室診療室のプライバシーが守られた空間で、周りを気にすることなく、どんな些細なことでも、安心してご質問ください。

治療は、歯科医師が一方的に行うものではありません。患者様と歯科医師が、同じゴールを目指し、信頼関係で結ばれたパートナーとして、二人三脚で進めていくもの。

その信頼関係の礎となるのが、この「見える診療」と「わかる説明」なのです。